大森靖之 おおもりやすゆき
行政書士大森法務事務所 代表 / ビジネス法務コーディネーター®
プロフィール
企業法務と契約実務の現場を知り尽くした行政書士。ウシオ電機株式会社法務部で、取引基本契約や秘密保持契約、共同研究開発契約、ライセンス契約など、年間1,000件を超える契約書を手がけてきた経験を持つ。英文契約にも精通し、法務・総務の両面から企業活動を支えてきた。
2013年に独立し、行政書士大森法務事務所を設立。中小企業やベンチャー企業、個人事業主まで幅広く支援し、「経営に寄り添う法務」を実践している。契約法務、コンプライアンス、リスクマネジメントをテーマとした講演や企業研修では、現場目線の実例を交えたわかりやすい解説が好評。参加者からは「すぐに実務で使える」「法務の考え方が変わった」と高い評価を得ている。
テーマ
出身・ゆかりの地
経歴
大学卒業後、ウシオ電機株式会社(東証プライム上場) 法務部に入社。
11年間にわたり、月間100件以上に及ぶ契約書の作成・審査を担当。取引基本契約、秘密保持契約、共同研究開発契約、ライセンス契約、業務委託契約など幅広い分野をカバーし、和文・英文契約(比率7:3)の実務経験を積む。
また、株主総会・取締役会・従業員持株会の運営、BCP構築、ISO認証更新プロジェクトのリーダーなども歴任。「法務・総務分野のエキスパート」として社内外から信頼を集めた。
2013年に独立し、行政書士大森法務事務所を開業。以後、契約法務を軸に中小企業からベンチャー企業、個人事業主まで幅広く支援。複数企業の顧問を務めながら、契約書の作成・審査に加え、経営に寄り添ったアドバイスを実施している。
契約法務・コンプライアンス・リスクマネジメントをテーマに、企業研修・商工会議所・各種団体セミナーで多数登壇。「現場でそのまま使える知識」「法務への新たな気づきを与える講義」と高い評価を得ている。特に、ワークショップ型の研修では、実際の契約書を題材にした実践的な学びを提供し、受講者満足度は常に高水準。
資格
・行政書士
・宅地建物取引士
所属
・埼玉県行政書士会
・さいたま市産業創造財団 専門アドバイザー
・さいたま起業家協議会
主な講演テーマ
民法一般
<タイトル例>
『町内会』や『PTA』からの発注は誰と契約すればよい?~権利能力なき社団~
契約書への記載NG例~公序良俗違反~
未成年者と契約してしまったら?~未成年者取消権~
売掛金の請求に期限があるって本当?~消滅時効~
取引先との契約が実は担当者の独断だった場合どうなる?~表見代理~
テナントの賃貸借契約を終了する場合どうしたらよい?~賃貸借契約終了時の原状回復義務~
成年年齢引き下げにともなう注意点とポイント(2022年改正民法)
相殺とは?~契約における実務上の注意~
共有制度の見直し(2023年4月改正民法)
日常生活や地域活動、企業実務の中で頻繁に直面する“民法のリアルな疑問”を、具体的な事例をもとにわかりやすく解説する実践型の講演です。
たとえば「町内会やPTAと契約する際は誰と契約すればよいのか」「未成年者との契約をしてしまった場合はどうなるのか」「取引先担当者の独断で結んだ契約は有効か」など、身近なテーマを題材に、民法の基本原理を噛み砕いて説明します。
また、契約書作成の際に陥りやすい「公序良俗違反」や「相殺」の注意点、売掛金の「消滅時効」といった実務的なリスクにも焦点を当て、企業や団体がトラブルを未然に防ぐための視点を提示。さらに、2022年の「成年年齢引き下げ」や2023年の「共有制度の見直し」など、近年の民法改正にも触れ、最新の法的動向をわかりやすく整理します。
法律の専門知識がない方でも理解しやすい平易な言葉で、「実際に起こりうるケース」を中心に構成されており、町内会・PTA・企業・自治体・商店街組織など、あらゆる立場の方に役立つ内容です。
“法律を身近に感じ、日常に生かす”ことをテーマに、聞いたその日から実践できる民法知識を学べる講演です。 ×
契約・取引実務
<タイトル例>
契約交渉が不当に破棄された場合どうなるの?
長年付き合ってきた業者との取引を終わらせる時の注意点~継続的契約の解消~
利用規約って何?~定型約款~
2024年秋施行「フリーランス保護法」の注意点
仕事の完成とは?~請負契約における完成の定義と注意点~
社会情勢の激変と契約書【契約変更の基礎知識】
社会情勢の激変と契約書【物価高/円安への対応方法】
社会情勢の激変と契約書【契約更新の基礎知識】
「自然災害」に備えた契約条項の整備のポイント【不可抗力】
2024年11月施行「フリーランス保護法」の直前対策
社会情勢の激変と契約書【契約解除の基礎知識】
業務委託契約書のチェックポイント(前編)~2024年11月施行「フリーランス保護法」への具体的対策~
業務委託契約書のチェックポイント(後編)~2024年11月施行「フリーランス保護法」への具体的対策~
年末~年度末に確認したい「契約期間」のチェックポイント
「外部委託(外注)」に関する基礎知識と注意点
「型取引」の対策とポイント~新しい型取引のルール~
下請けリスクに備えていますか?~改正下請法への実務対応~
2026年1月施行 下請法~新ルールの概要~
ルールがなければキャンセル料は取れない~改正消費者契約法とキャンセルポリシー~
優越的地位の濫用~“無理な要求”とは?~
フリーランス保護法施行から1年~近時の法運用と実務対応~
年末進行と契約トラブル~「納期」と「成果物の完成」の線引き~
ビジネスの現場で必ず関わる「契約」と「取引」。この講師は、実務の現場で起こりうるトラブルや最新法改正を踏まえながら、契約書を“生きた道具”として活用するためのポイントをわかりやすく解説します。
講演では、「契約交渉の打ち切り」「長年続いた取引関係の終了」「納期や成果物をめぐるトラブル」など、日常的に起こりうる事例をもとに、実務上の判断基準を丁寧に説明。また、「利用規約(定型約款)」や「外部委託・請負契約」「キャンセルポリシー」など、企業・個人事業主が陥りやすいリスクを防ぐための考え方を提示します。
さらに、2024年11月施行の「フリーランス保護法」や2026年1月施行予定の「改正下請法」など、取引実務に直結する法改正の動向にも注目。法令対応にとどまらず、「社会情勢の激変(物価高・円安・災害等)」に伴う契約変更・解除・更新といった柔軟な契約運用の実務も具体的に紹介します。
経営者や管理職、営業・法務担当者、そしてフリーランスや個人事業主にとっても必聴の内容。
「トラブルを未然に防ぎ、信頼関係を守る契約実務」をテーマに、誰もがすぐに実践できる“現場で使える契約知識”を学べる講演です。 ×
情報管理
<タイトル例>
電子契約の注意点とポイント
改正プロバイダ責任制限法~ネット上の誹謗中傷対策~
「情報漏洩事件」の傾向と企業としての対策~知っておきたい営業秘密~
秘密保持って意外と難しい~NDA(秘密保持契約)再入門~
セキュリティ・クリアランス制度~重要経済安保情報保護活用法で変わる情報管理~
企業活動のあらゆる場面で欠かせなくなった「情報の管理と保護」。この講師は、最新の法改正や事例を踏まえ、企業・団体が直面する情報リスクにどう備えるべきかを実務の視点から解説します。
講演では、電子契約導入時の注意点や、NDA(秘密保持契約)の正しい運用方法、営業秘密の管理体制の整え方など、情報漏洩やトラブルを未然に防ぐための具体的なポイントを紹介。実際に発生した情報漏洩事件の傾向とその教訓をもとに、「人」「契約」「システム」の三つの側面からリスク管理を整理します。
さらに、SNS時代に対応した「改正プロバイダ責任制限法」による誹謗中傷対策や、国の安全保障分野で注目される「セキュリティ・クリアランス制度(重要経済安保情報保護活用法)」にも触れ、今後の情報管理のあり方を展望します。
コンプライアンス・法務・情報システム部門だけでなく、経営層や現場責任者にも理解しておきたい“情報リスクと法的対応”を、わかりやすく整理した実務型の講演です。
「知らなかった」では済まされない情報管理の基本と最新動向を、具体的な事例とともに学べます。 ×
コンプライアンス
<タイトル例>
2023年10月施行「ステマ規制」(改正景品表示法)
2023年6月施行「改正消費者契約法」の注意点
印紙の基礎とポイント
特定商取引法改正~契約書面等の電子化~
トラックドライバーの残業規制~2024年4月施行「自動車運転者の労働時間等の改善のための基準」~
東京都カスタマー・ハラスメント防止条例のポイント(2025年4月施行)
改正道路交通法のポイント~自転車の危険運転に対する罰則強化~
発注側も要注意!建設業界の契約・働き方改革2025~改正労働基準法・建設業法対応~
改正公益通報者保護法の実務ポイント~中小企業も対象に?~
熱中症対策の新ルール~2024年改正労働安全衛生規則の実務~
企業・団体が直面するコンプライアンスの課題を、最新の法改正と実務対応の両面からわかりやすく解説する実践型講演です。
講演では、「ステルスマーケティング規制」や「改正消費者契約法」「特定商取引法の電子化」など、企業活動や広報・販売現場に直結するテーマを取り上げ、知らないでは済まされない法令遵守のポイントを明快に整理します。さらに、労働関連の新ルールとして「自動車運転者の残業規制」や「建設業界の働き方改革」「熱中症対策の新基準」など、現場対応が求められる改正内容を具体例とともに紹介。
また、「改正公益通報者保護法」による内部通報体制の整備や、2025年施行の「東京都カスタマーハラスメント防止条例」、さらに「改正道路交通法」における自転車運転の罰則強化など、業種や規模を問わず関係する多様な法令を幅広くカバーします。
コンプライアンスを「義務」ではなく「信頼と持続的経営の基盤」としてとらえ、法改正の背景や実務での落とし穴を具体的に解説。経営層から現場担当者まで、“今やっておくべき対応策”がその場で理解できる講演です。 ×
知的財産
<タイトル例>
2024年4月施行「改正不正競争防止法」のポイント
「フリー素材」に潜む著作権リスク~商用利用・二次利用の落とし穴~
法律改正に伴う社内規程見直しのポイント
ビジネスや広報活動のあらゆる場面で重要性が増す「知的財産」の基本と最新動向を、実例を交えながらわかりやすく解説する講演です。
講演では、2024年4月施行の「改正不正競争防止法」による企業実務への影響を中心に、営業秘密やノウハウの保護体制、情報漏洩を防ぐための社内ルール整備のポイントを具体的に紹介。また、身近なテーマとして、「フリー素材」や「画像・音楽・文章の商用利用」に潜む著作権リスクにも焦点を当て、誤った使い方によって生じるトラブルや損害を未然に防ぐ実践的な知識を提供します。
さらに、法改正や判例の動向を踏まえた「社内規程・コンプライアンス体制の見直し方法」についても詳しく解説。知的財産を「守る」だけでなく「活かす」視点から、企業・団体が取るべき対応をわかりやすく整理します。
クリエイティブ部門、広報・企画、法務、人事など、あらゆる部署に関係する“知財トラブル防止と管理の実務”を学べる講演です。
法律の専門用語をやさしく解説し、今日から実践できるポイントを具体的に伝えます。 ×
リスクマネジメント
災害・情報漏えい・取引トラブルなど、企業を取り巻くリスクは多様化している。リスクを“ゼロにする”のではなく、“備えて最小化する”ことが重要だ。本講演では、BCP(事業継続計画)や内部統制の実例を交えながら、現場でできるリスク管理の考え方をわかりやすく紹介。ISO認証更新プロジェクトを率いた経験をもとに、経営層から現場担当者まで実践できる仕組みづくりを伝える。 ×
書籍・メディア出演
ラジオ
- FM Kawaguchi 85.6MHz「ちょいワルMonday200」
講演実績
- 商工会議所等公的機関
- 商工会議所等経営相談員研修
- 起業セミナー
- 法人会
- 安全大会
- などで多数実績があります
この講師のおすすめポイント
契約法務の最前線を知り尽くした実務家として、企業の現場に即した法務研修を数多く手がけているのが、大森靖之さんです。ウシオ電機株式会社(東証プライム上場)で11年間、月100件以上の契約書を審査してきた経験を持ち、法務・総務の両分野に精通。独立後は行政書士として中小企業やベンチャー企業を中心に支援し、「現場に使える法務」の伝道者として活躍しています。
大森さんの講演の最大の特徴は、“実務に即した法務教育”にあります。企業法務部や経営者向けの研修では、単なる法律解説ではなく、「トラブルを防ぐためにどんな契約条項を設けるべきか」「相手企業から提示された契約書のリスクをどう見抜くか」といった、まさに“明日から使えるスキル”を重視した内容を展開。理論よりも実践、抽象論よりも事例重視のスタイルで、法務初心者から経営層まで幅広い層に「すぐに業務に活かせる」と高い満足度を得ています。
また、大森さんは講師としてのコミュニケーション力にも定評があります。法務や契約というと堅い印象を持たれがちですが、難しい用語を噛み砕き、わかりやすく伝えるその語り口は、受講者を自然と引き込みます。特に人気なのが、実際の契約書を題材にグループで検討する「ワークショップ型研修」です。受講者が自ら考え、ディスカッションを通じて理解を深める構成になっています。
さらに、企業内研修においては、契約実務だけでなくコンプライアンス・リスクマネジメント・取引先管理・BCP(事業継続計画)など、総務領域までを包括的にカバー。法務の枠を超えて「会社を守るための仕組みづくり」を支援する点も、大森さんの強みです。ウシオ電機時代に株主総会運営やISO認証更新プロジェクトのリーダーを務めた経験があり、組織マネジメントと法務実務をつなげて語ることができる数少ない講師の一人です。
どの講演テーマにも共通しているのは、専門家としての知識だけでなく、“経営に寄り添う視点”です。法律を「会社を縛るルール」ではなく「会社を守る道具」として捉え直し、経営と法務の間に立って両者を橋渡しする講義スタイルは、多くの企業から支持を集めています。
また、メディア発信にも積極的で、FMラジオのメインパーソナリティとして法律をわかりやすく解説するコーナー「誰かにシェアしたくなる法律(ダレシェア)」を担当。身近な法律の話題をユーモアを交えて紹介しています。音声配信番組「契約書に強くなる!ラジオ」では、セミナーでの質問を題材に実務的な知識を提供し、ビジネスパーソンの法務リテラシー向上に貢献。さらにブログや専門記事の執筆でも発信を続け、契約法務の分野で高い認知度を確立しています。
法務の専門知識と、現場を熟知した実践的視点。そして、受講者の心を動かす明快な語り。大森靖之さんの講演・研修は、単なる学びにとどまらず、組織の“法務力”を底上げするきっかけとなります。企業の法務・総務担当者研修や経営層向けセミナーにおすすめの講師です。
講師の講演料について
講演料は、講演内容・開催場所によって異なるため、非公開としています。
料金の目安については、お気軽にお問い合わせください。
お客様の声
契約書セミナー【基本~最新のトピックまで】
・ 前回同じ講師の方のセミナーを受講しています。重複部分はより理解できました。NDAを結ぶことは多いので改めて概要確認できてよかったです。
・ 基本的な事項の再確認ができました。それだけではなく、最新の動向なども教えていただき、広く役立つと思いました。
・ 契約書は、甲乙を必ずつけないといけないと思っていました。少し楽になりました。
・ 契約書の押印の方法。NDA契約書の内容。
・ 契約書の基本的な考え方を大変わかりやすく教えていただけるので非常に理解しやすいです。捨印の件は恐らく絶対忘れません。前回も参加させていただきましたが捨印の事は覚えていました。
・ 新しい型取引のルールについてのところの情報が役に立ちそうです。
・ 納品後におけるクレーム対応(やり直し、追加作業)についても、できるだけリスクを負わないような処置が必要である事を学びました。また、今後の経済状況(円高や中東情勢)を鑑みて請負代金額の変更を盛り込んでおくと安心だということが分かりました。非常にためになりました。
・ 「捨て印」の意味・重要性が理解できた。
・ 契約書を確認する視点。
・ A3両面印刷することで製本しなくてよい。価格高騰の際に対応する条文。
・ 契約書について捨印を押印の際には目的を聞かないといけない、契印、割印など真似していた意味を知ることが出来ました。
・ 契約書の重要性。捨て印を簡単に押さない事。
・ クレーム対応なども契約に盛り込むことで後のちトラブル回避になることがわかった。逆に、不利な内容を把握せずに契約をしてしまうことのリスクも感じた。
・ 取引先から送付されてくる契約書案の中には、かなり先方有利な内容のものもあり、その修正のための調整など負担に感じることもあります。講師の大森先生のポイントを押さえた解説により、契約書に向き合う際の心構えを知ることができました。会社が行う公平・公正な取引の一助となれるよう、引き続き学びの場を提供いただければと思います。ありがとうございました。
・ 契約締結にあたっては、受注を貰う方の立場に置かれると、熟読するほどに不利となる可能性のある箇所に突っ込んだ内容を求めてはいけない、いざとなったら水面下で交渉する事で解決できるだろうと思っている部分がありました。現在、まさに弊社が置かれている状況がそれで、自動年更新で契約書を締結した当時の担当者の方々は既に代替わりして、全く別の担当がそれに従い淡々と対応する状況となっております。過去の功績や、恩、借や貸などは全く意味を成さない代に今や代わって、契約書に書かれていることが全て。骨身に沁みております。
・ 契約書に接する部署でありますが、詳しくなかったので、今回のポイントを踏まえた内容でとても参考になりました。今後の業務にも大きく活かすことができると思います。