井上善海 いのうえぜんかい
経歴
神奈川大学法学部卒業後、会社経営、経営コンサルタントを経て、福岡大学大学院商学研究科で博士(商学)取得。
広島大学教授、東洋大学教授、法政大学教授を経て、九州情報大学経営情報学部長・教授。広島大学名誉教授。
日本マネジメント学会会長、人を大切にする経営学会副会長、「日本でいちばん大切にしたい会社大賞」実行委員会副委員長、「日経統合報告書アワード」審査委員(日本経済新聞社)
主な講演テーマ
経営は勝つことではなく、負けないこと
成功する企業と失敗する企業の違いは何か。
短期的な勝利を追い求めるリスクを指摘し、「勝ち続けるためには、まず負けないことが重要」であると説きます。
経営者・リーダーが身につけるべき視点と行動を、事例とともに具体的に紹介します。 ×
負けない戦略
大競争時代において、「守り」の強さが企業の生死を分けます。
勝ちを焦らず、地に足をつけた堅実な経営をどう設計するか──。失敗事例から学ぶリスク管理型戦略の立て方を伝授します。 ×
衰退産業の勝算
少子高齢化、技術革新、消費構造の変化に直面する成熟産業。
こうした「逆風」の中で、いかにして事業機会を見出し、成長への突破口を切り開くかを具体例とともに解説します。
伝統産業、地方企業、二代目経営者に特におすすめのテーマです。 ×
人を大切にする経営
人材こそ企業最大の資産。
従業員満足(ES)と顧客満足(CS)を両立させる「人を大切にする経営」の重要性を強調します。
エンゲージメント向上、離職防止、組織活性化を実現する実践ポイントを伝えます。 ×
書籍・メディア出演
書籍紹介
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負けない戦略
9つの戦略パターンと、実践する6社の成功事例をもとに、「勝つため」ではなく「負けないため」の戦略構築法を解説。さらに、未来を切り拓くためのイノベーション創出につながる戦略のあり方を提示する一冊。

衰退産業の勝算
数々の逆境を乗り越え、新たな市場を切り拓いた
岡山発・小さなストローメーカーの奇跡
安価な輸入品の台頭や脱プラスチック運動により、縮小を続ける国内ストロー業界。
そんな厳しい環境下で経営再建を果たし、成長への道を切り開いたのがシバセ工業です。
多品種小ロット対応、オープンイノベーションの推進、自社開発による外径検査装置導入――。
倒産の危機を乗り越え、V字回復を遂げた中小企業の「生き残り戦略」を徹底紹介します。
1970年代、外食産業の成長とともに拡大した日本のストロー業界は、バブル崩壊後に急速に縮小。
安価な海外製品への置き換え、小口取引の減少といった波にのみ込まれ、多くのメーカーが廃業に追い込まれました。
かつて大手乳業メーカー向けにOEM供給を行っていたシバセ工業も例外ではなく、2002年には売上がピーク時の20%にまで落ち込みました。
さらにプラスチックストローに対する環境問題への批判も追い打ちをかけ、窮地に陥ります。
打開策となったのは、「飲料用ストロー」という枠を超えた新たな発想。
工業用途向けにストローを応用し、新市場を切り拓くことで活路を見出しました。
加えて、多品種小ロット生産への対応や、M&Aによる事業拡大、製品ラインナップの強化にも着手。
積極的な事業多角化で、経営基盤を再構築していきました。
どの業界も、技術革新やライフスタイルの変化によって存続の危機に直面する可能性があります。
しかし、時代に応じてビジネスモデルを転換し、技術力を磨き続けることで、新たな成長を実現できるのです。
本書では、シバセ工業の挑戦と復活の軌跡を詳細に追い、衰退産業に立ち向かう中小企業への実践的なヒントを提供します。

事業創造入門
具体的な事例を交えながら、事業創造と起業について体系的に学べる実践型テキスト。
第I部では「事業創造」のプロセスを詳しく解説し、第II部では「起業」に必要な知識とスキルを習得できる構成となっている。
現場で役立つ実践力を養うことを重視した、これから事業を興したい人や新たなビジネスを生み出したい人に最適な一冊。

企業経営入門
企業とは何か、その仕組みや成り立ち、存続・成長のメカニズムについて分かりやすく解説した、ビジネス初心者必携のテキスト。
企業の本質に迫り、基礎から体系的に学べる一冊として、初めて企業経営を学ぶ人にも最適な内容となっている。
テレビ
- NHK『首都圏情報 ネタドリ!』コメンテーター
- NHK秋田放送局『ニュースこまち』
新聞
- 朝日新聞朝刊特集『働く』「中小企業 賃上げするために」
- 公明新聞取材「存続・発展し続ける経営戦略へ」
雑誌
- 浜銀総研レポート取材「中小企業は経営課題を解決するためにどのような変革ができるか」
- 全国信用金庫協会機関誌『信用金庫』取材「『2021年版ものづくり白書』の概要とポイント 信用金庫がパートナーとなり、地域中小企業がニューノーマルで生き残る戦略の構築を」
- 船井総研『社長on-line』取材「衰退産業にこそ商機あり『中小企業ならではの戦い方』とは」「成功する社長に必要な『うまくよその力を借りる』方法」
- 大塚商会『有識者に聞く』取材「会社を守る事業承継とM&A(前編)」「会社を守る事業承継とM&A(後編)」
- TKC出版『戦略経営者』取材「取引先を千社超に増やしたストロー会社に学ぶ負けない戦略」
- 船井総研『社長on-line』取材「非効率を付加価値に変換させるビジネスモデル」
書籍
- 『負けない戦略』(中央経済社)
- 『衰退産業の勝算』(幻冬舎メディアコンサルティング)
- 『事業創造入門』(中央経済社)
- 『企業経営入門』(中央経済社)
- 『経営戦略入門<第2版>』(中央経済社)
- 『中小企業経営入門<第2版>』(中央経済社)
- 他多数
この講師のおすすめポイント
井上善海さんは、九州情報大学経営情報学部長・教授であり、広島大学名誉教授も務める経営学のスペシャリストです。
自身が経営者としての失敗を経験した後、その体験を活かして約300社に及ぶ事業再生に取り組んだ経営コンサルタントとして活躍。
現在も“現場主義”をモットーに、大学教育の傍ら、企業支援や講演・研修活動を全国で展開しています。
博士(商学)としての理論と、現場に根差した実践的な知見を融合させた指導は、幅広い業界から高く評価されています。
また、日本マネジメント学会会長や「日本でいちばん大切にしたい会社大賞」実行委員会副委員長なども歴任し、経営倫理やサステナビリティにも深い知見を持っています。
◆ 「負けない経営」のリアルな教訓が学べる
井上さんは、成功体験だけでなく、自らの失敗から得たリアルな教訓を惜しみなく伝えます。短期的な勝ちを追うのではなく、「負けない経営」の重要性を、豊富な事例を交えてわかりやすく解説します。
◆ 守りを強くするリスク管理型戦略を指南
変化の激しい時代にこそ必要な「堅実な守り」の戦略設計法を、具体的に学べます。特に、経営リスクの回避や持続可能な成長を目指す経営者・リーダーにとって、即実践できるヒントが満載です。
◆ 衰退産業・地方企業に希望を与える講演
人口減少や市場縮小という逆風に直面している伝統産業や地方企業に向けて、事業機会を見出すための視点を提示。実例を通じて、難局をチャンスに変える具体策をわかりやすく伝えてくれます。
◆ 「人を大切にする経営」で組織力を高める
従業員満足(ES)と顧客満足(CS)の両立を目指す「人を大切にする経営」の実践ポイントを紹介。エンゲージメント向上、離職防止、組織活性化に悩む企業に、すぐに役立つ具体的なアクションプランを提案します。
◆ サステナビリティ時代の「新・三方良し経営」
近江商人の精神を現代版にアップデートした「新・三方良し」の考え方を提唱。CSRやESG経営、サステナビリティ推進を意識する企業に向けて、経済性と社会性を両立する経営のあり方を示します。
講師の講演料について
講演料は、講演内容・開催場所によって異なるため、非公開としています。
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