福辺節子 ふくべせつこ

福辺節子

医科学修士・理学療法士・鍼灸師・介護支援専門員/一般社団法人 白新会 Natural being 代表理事/厚生労働省 老健局非常勤参与(介護ロボット開発・普及担当)

プロフィール

同志社大学在学中、事故により左下肢を失い義足となる。その後、結婚・出産を経て、1985年に理学療法士の資格を取得。尼崎市立身体障害者福祉センターに理学療法士として7年間勤務したのち、フリーランスとして活動を開始した。
翌年からは、「もう一歩踏み出すための介助セミナー」をスタート。義足という自身の経験から、「介助される人の力と意欲を引き出す」という新しい介助の在り方を提案している。動けないと思われていた高齢者や認知症、寝たきりの人が自ら動き出すようになること、高齢者の身体機能や意欲の低下を防ぐこと、プライドと尊厳を守ること、そして介助者自身の腰痛を予防することなど、従来の介助とは一線を画す科学的かつ実践的な手法を展開している。
このセミナーでは、看護師やセラピスト、介護職だけでなく、家族やボランティア、一般の人々にも介助の楽しさと奥深さを伝えている。
2009年には「介助の達人」としてNHK「ためしてガッテン」に出演。さらに、2012年3月からはNHK Eテレ「楽ラクワンポイント介護」にも出演するなど、テレビなどのメディアを通じての情報発信にも積極的に取り組んでいる。

テーマ

出身・ゆかりの地

経歴

1954年、大阪府に生まれる。
1976年、同志社大学在学中に事故で左下肢を失い、義足となる。
1985年、行岡医学技術専門学校リハビリテーション科を卒業。同年、尼崎市に入職し、尼崎市立身体障害者センターにて理学療法士として勤務。
1992年、尼崎市を退職し、フリーの理学療法士として地域リハビリテーション活動を開始する。
1993年、看護師・保健師・ヘルパー・介護福祉士などを対象とした「すってぷあっぷセミナー~もう一歩踏み出すための介護セミナー~」をスタート。介護の現場において「力に頼らない介助」の普及に取り組む。
2005年、履正社医療スポーツ専門学校理学療法科にて教員を務める。
2007年、和歌山県立医科大学大学院医科学修士課程を修了。
2009年、履正社医療スポーツ専門学校を退職し、「福辺節子介護リハビリテーション研究所」を設立。義足の理学療法士として、「福辺流 力のいらない介助術」の普及活動を本格的に開始する。

理学療法士・介護支援専門員として、現場に根ざした実践的な支援を行いながら、「もう一歩踏み出すための介護セミナー」を主宰し、全国で講演・指導を行っている。

2012年には、「福辺節子介護リハビリテーション研究所」を発展的に改組し、「一般社団法人白新会 Natural being」へと名称変更。より幅広い視点で、介護・リハビリテーションの可能性を探求している。

主な講演テーマ

人生はリハビリテーションだ
(義足の理学療法士が語るリハビリテーションと障害論)

義足の理学療法士として、障害当事者と専門職の両視点を持つ福辺節子さんが、「リハビリテーション=人生そのもの」とする独自の障害観を語ります。

事故によって片脚を失い、自らもリハビリに向き合ってきた福辺さんの言葉には、リアリティと説得力があります。リハビリとは単なる“機能回復”ではなく、“その人らしい人生を再構築する過程”であること、そして障害とは不幸ではなく「違い」にすぎないという視点は、多くの人の価値観を揺さぶります。

医療・福祉関係者はもちろん、障害を持つ本人やご家族、さらには教育や企業研修の場でも共感と学びを呼ぶ内容です。心に響く実体験と現場での知見を織り交ぜながら、「人を支えるとはどういうことか」「自分らしく生きるとは何か」を問い直す時間を提供します。

再生と希望のストーリーに、聴衆の心が動かされる講演です。 ×

・認知症や寝たきりの人が動く介助法
・認知症の人への接し方
・尊厳を守る介助
・私たちが受けたい介護

理学療法士として、また介助を必要とする立場を理解する当事者視点から、福辺節子さんが届ける講演は、「介護の本質」に真っ直ぐに向き合います。

「自分がされたい介護とは何か」「相手を大切にする介助とは何か」。
その問いに向き合いながら、介護に携わる方々の負担や不安を軽くし、介助する人・される人どちらも幸せになれる介護の在り方を提案する講演です。 ×

・腰痛にならない介助
・元気になる介助
・介助する人される人どちらも幸せにする介助
・機能と意欲を引き出す介助

理学療法士として、そして義足の当事者として「人の身体」と「支える技術」の両方を深く理解する福辺節子さんが、介助の現場を劇的に変える“実践的ヒント”を伝えます。

「腰痛にならない介助」をテーマに、介助者自身が身体を痛めずに続けられる動きの工夫や、姿勢・体の使い方を解説。疲れやすさや不安を軽減することで、毎日のケアがもっと「ラクに、前向きに」なります。

さらに、「元気になる介助」「機能と意欲を引き出す介助」では、介助される側が受け身にならず、自分の“できること”を引き出される介助技術を紹介。ほんの少しの声かけや、タイミングの工夫で、心と体の反応が変わる瞬間を、数々の事例とともにお話しします。

そして何より福辺さんが伝えたいのは、「介助する人・される人のどちらもが幸せになれる」という視点。お互いが笑顔になれる関わり方を学ぶことで、介護の時間が負担から“喜び”へと変わっていきます。

現場の職員、介護家族、福祉や医療の関係者など、あらゆる立場の方にとって、明日からすぐに役立つ実践的な内容です。 ×

・絶対必要な車イスの知識
・その車イス間違ってます!
・拘縮は直せます 

理学療法士として、そして義足の当事者としても現場に深く関わってきた福辺節子さんが、介護・医療現場で見落とされがちな“車イスの落とし穴”と“拘縮ケア”について、現場目線でわかりやすく解説します。

「絶対必要な車イスの知識」として、利用者の体格・症状・目的に合った正しい車イスの選び方や調整方法を紹介。車イスは単なる「移動手段」ではなく、「生活の質(QOL)」を大きく左右する重要な福祉用具であることを再認識します。

「その車イス、間違ってます!」では、実際に多く見られる“間違った使い方”を具体的に指摘し、利用者の姿勢の崩れ、痛み、二次障害などにつながるリスクを解説。そのうえで、どう改善すべきかを実践的にアドバイスします。

さらに、「拘縮は直せます」というテーマでは、「もう仕方ない」とあきらめがちな拘縮(関節のこわばり)に対して、適切な介助・ケア・環境づくりによって改善が可能であることを、事例を交えながら説明。拘縮のメカニズムとアプローチ法を、理学療法士ならではの視点で丁寧に解き明かします。 ×

書籍・メディア出演

テレビ・ラジオ

  • NHK(テレビ・ラジオ)
  • サンテレビ
  • テレビ大阪

雑誌

  • クロワッサン
  • 清流
  • ブリコラージュ

新聞

  • 全国紙・地方紙など

著書

  • 「人生はリハビリテーションだ」(教育史料出版会)
  • 「生きる力を引き出す!福辺流奇跡の介助」(海竜社)
  • 「無理をしない介護」(誠文堂新光社)
  • 「福辺流 力と意欲を引き出す介助術」(中央法規出版)
  • 「福辺流 力のいらない介助術」(中央法規出版)

共著

  • 「新しい介護学 生活づくりのシーティング」(雲母書房)

監修書

  • 「力の要らない介助術」(ナツメ社)
  • 「早引き 介護の基本ハンドブック」(ナツメ社)
  • 「イラスト・写真で動きがわかる! 力のいらない介護術」(ナツメ社)
  • 「福辺流 力を引き出す! ユーキャンの介護術大百科」(ユーキャン 学び出版)

DVD

  • 「福辺流 力のいらない介助術 上巻・下巻」(介護労働安定センター)

講演実績

行政

  • 岩手県      
  • 宮城県
  • 和歌山県
  • 福井県
  • 兵庫県
  • 福岡県
  • その他都道府県・市町村 多数

社会福祉協議会

  • 新潟県
  • 富山県
  • 静岡県
  • 京都府
  • 大阪府
  • 兵庫県

地域包括支援センター

  • 長野県
  • 志布志市
  • その他

介護労働安定センター

  • 北海道
  • 京都府
  • 福井県
  • 奈良県
  • 滋賀県
  • 宮城県
  • 東京都
  • 広島県
  • 三重県
  • 山口県
  • その他

医師会・看護協会・介護福祉士会・学会

  • 日本透析医学会学術総会
  • 日本全身咬合学会
  • 日本電話相談(いのちの電話)学会
  • 日本リハビリテーション医学会学術総会

理学療法士・作業療法士・言語聴覚士学会・教育機関

  • 新潟医療福祉大学
  • 聖霊クリストファー大学
  • 新潟大学
  • 藤田保健衛生大学

企業

  • 伊藤忠
  • 住友生命社会福祉事業団
  • 中外製薬
  • 大塚製薬
  • フランスベッド株式会社
  • その他

その他

  • 特別養護老人ホーム  
  • 介護老人保健施設
  • 病院
  • 介護福祉事業所
  • 医療機関
  • 多数

この講師のおすすめポイント

福辺節子さんは、理学療法士・鍼灸師・介護支援専門員として現場に深く根ざした活動を行うと同時に、自身の義足という経験を活かし、科学的かつ人間的な視点から介助・介護の在り方を提案し続けている専門家です。
同志社大学在学中に事故で左下肢を失い、義足となるという体験を経て、1985年に理学療法士資格を取得。その後は身体障害者福祉センター勤務を経て独立し、「力に頼らない介助」「自ら動き出す介助」をテーマにしたセミナーを全国で展開。福祉・医療の現場だけでなく、一般の家庭やボランティアに至るまで幅広く介助技術を伝えています。
また、NHKなどのメディア出演も多数。テレビを通じて介護の楽しさや尊厳を守るケアの重要性を発信し、多くの人に感動と実践的ヒントを届けてきました。現在は「一般社団法人 白新会 Natural being」代表理事として、より広い視野から介護・リハビリの未来を見据えた活動を展開中です。

◆障害当事者と専門職、両方の視点を持つ講師
福辺さんは、自ら義足である当事者でありながら、理学療法士として現場で30年以上の経験を積んできた専門家です。この「支える側」と「支えられる側」の両方の視点を持つ講演は、他にはない説得力と共感を呼びます。単なる理論や感動ではなく、「本当に役立つ実践知」が詰まっています。

◆「動けない人が動く」介助の技術と心の持ち方
福辺さんの講演では、「介助される人の力と意欲を引き出す」ことを何より重視します。認知症や寝たきりの高齢者が自ら動き出す奇跡のような事例は、その裏にある“ほんの少しの工夫”の積み重ね。介助技術にとどまらず、「人を信じる」姿勢が介護の本質であることを教えてくれます。

◆介助者の腰痛を防ぐ!ラクで安全な介助法
「介助で腰を痛めるのは当たり前」ではありません。福辺さんは、理学療法士としての専門知識と動作分析を活かし、腰痛にならない介助法を具体的に伝授。介助者がラクになることで、継続的なケアが可能となり、介護そのものが前向きなものに変わっていきます。

◆QOLを大きく左右する車イス・拘縮ケアの実践知
福辺さんは、「その車イス、間違ってます!」というテーマで、誤った車イス使用が利用者に与える影響や改善法を具体的に指摘。さらに「拘縮は直せます」と語り、あきらめがちな身体のこわばりを改善する方法も紹介します。福祉用具の使い方ひとつで利用者の生活が変わることを実感できる内容です。

◆「私たちが受けたい介護」を考える講演
福辺さんの講演は、「私たち自身が将来どんな介護を受けたいか?」という視点から、介助の在り方を見つめ直す機会を提供してくれます。高齢者本人の尊厳を守るケア、介助者も無理せず笑顔になれる関係性――その両立を目指す考え方と手法は、福祉・医療の専門職だけでなく、家族介護や地域づくりに携わるすべての人に響くものです。

講師の講演料について

講演料は、講演内容・開催場所によって異なるため、非公開としています。
料金の目安については、お気軽にお問い合わせください。

Checked 最近チェックした講師

    最近チェックした講師は見つかりません。

講師一覧を見る

Contact お問い合わせ

ご相談は無料です。
ホームページに掲載のない講師も対応可能です。
お気軽にお問い合わせください。

電話アイコン 03-6228-5319 (営業時間 月曜~金曜 9:00~18:00)
無料ご相談 メールのアイコン

候補に入れた講師

  • 候補がありません。

×