一龍斎貞心 いちりゅうさいていしん

講釈師/講談協会 相談役
プロフィール
高座に出演する一方で、町興しイベントなどで構成やナレーションを担当するなど、さまざまな活動を展開している。また、旅行業務にも積極的に関わり、観光コースの設計や、観光バスに乗車して行う講釈師ガイドの先駆者としても知られる。
最近では、日常生活の中で使われる言葉や道具、習慣の起源や意味を「江戸庶民文化の裏表」として、わかりやすく、ユーモアを交えて紹介する「カルチャー講談」が好評を博している。
テーマ
出身・ゆかりの地
経歴
【プロフィール】
1942年:東京都豊島区に生まれる
1956年:劇団「こまどり」入団
1957年:映画「異母兄弟」に三國連太郎の次男・剛次郎役で出演
1961年:この間、テレビ・ラジオなどに多数出演
ドラマ「若い季節」「おいらの町」「バス通り裏」(NHK)
「ピッキーちゃん」(TBS)などに出演
「こまどり」退団、駒澤大学在学中。授業より演劇部に夢中になる
1966年:劇団「造形」入団
1969年:「造形」退団
1970年:六代目・一龍斎貞丈師に師事、一龍斎貞司を名乗る
1974年:二つ目に昇進
1980年:真打昇進、貞心と改める(“心"を使った「貞心」は初代)
1981年:中山道を昔の旅姿で歩き、その写真をスライド投影した【中山道講釈紀行】が、同年度文化庁芸術祭優秀賞を受賞
1986年:カルチャー講談を始める
1995年:【雪女幻想】を新宿アルタにて初演(尺八の佃一生・佃康史さんとのコラボレーション。以降各地を巡演)
2000年:【夢幻抄Ⅱ・玉菊燈籠】で同年度文化庁芸術祭優秀賞を受賞
2021年:講談協会常任理事に就任
2025年:講談協会相談役に就任
【所属】
講談協会
【役職】
講談協会相談役
【賞】
1981年:文化庁芸術祭優秀賞【中山道講釈紀行】
2000年:文化庁芸術祭優秀賞【夢幻抄Ⅱ・玉菊燈籠】
主な講演テーマ
カルチャー講談「暮らしに生きる江戸文化」と講談一席
日本には多くの素晴らしい文化が伝えられています。しかし、現在ではその多くが忘れ去られ、失われつつあります。
貞心は、普段何気なく使っている道具や言葉、習慣、そして衣食住に関する語源や起源を、「暮らしに生きる江戸文化」と題して、面白おかしく、そして少し学びのある講演を行っています。
例えば、「なぜ『還暦』というのか?」「只見の客をなぜサクラと言うのか?」「日本語は何語か?」
「ぼた餅とおはぎの違い」「お蕎麦を蒸籠で食べるのはなぜか?」など、興味深いテーマを取り上げています。
皆様もカルチャー講談を通じて、素晴らしい日本の伝統文化を見直してみませんか。 ×
講演実績
- 各地の学校、老人会、寺社など
- 多様な集会多数
この講師のおすすめポイント
一龍斎貞心さんは、講談協会の相談役を務める講釈師であり、日本の伝統話芸「講談」の第一人者として、長年にわたり幅広い分野で活躍してきました。1950年代より俳優としてテレビ・映画の世界で活動を始め、1970年に講談の道へと転身。1980年には真打に昇進し、「貞心」の名を襲名しました。
江戸文化や日本の暮らしの知恵をテーマにした「カルチャー講談」を独自に確立し、日常に根ざした話題をユーモアたっぷりに語るスタイルで、多くの聴衆を魅了。文化庁芸術祭優秀賞を2度受賞するなど、文化的功績も高く評価されています。また、観光業や町おこしにも積極的に関わり、地域文化の伝承にも尽力。伝統と現代をつなぐ語りの名手として、多くの講演で引っ張りだこの存在です。
◆ 江戸文化の知恵を“楽しく学べる”カルチャー講談のパイオニア
貞心さんの講演は、古典芸能にとどまらず、「おはぎとぼた餅の違い」や「還暦の語源」など、誰もが日常で触れるテーマをユーモラスに掘り下げます。まるで落語を聞くような軽快さで、日本文化の知識を自然に吸収できる点が大きな魅力です。
◆ 五感で楽しむ「講談×映像×音楽」の演出力
尺八や乙女文楽との共演、スライドを使った旅紀行講談など、五感を刺激する舞台演出で、伝統芸能に親しみのない人でも引き込まれます。特に、文化庁芸術祭で高評価を得た「中山道講釈紀行」などは、旅情と歴史を同時に味わえる人気コンテンツです。
◆ 語りの技と人生経験に裏打ちされた説得力
1950年代からテレビ・舞台で磨かれた表現力と、講談一筋50年以上の経験が融合した語りは圧巻。ユーモアの中にも深みがあり、人生の知恵や教訓が心に残ります。シニア層から若い世代まで幅広い層に響く語り口です。
◆ 地域活性化や観光PRにも貢献できる“語りの観光人材”
観光バスでのライブ講談や、観光コースの構成など、「旅する講談師」としての実績も多数。自治体や観光業界向けのイベントや町おこし事業にも最適で、文化と観光を結びつける講師として高く評価されています。
◆ 文化の継承と教育に貢献する“伝える力”の伝道師
単なるエンターテイメントにとどまらず、日本の伝統や言葉の背景を楽しく、そして教育的に伝えるスタイルは、学校・教育機関・生涯学習の場にも最適。文化継承と教養育成の両立を目指す講演にぴったりです。
講師の講演料について
講演料は、講演内容・開催場所によって異なるため、非公開としています。
料金の目安については、お気軽にお問い合わせください。