武部純子 たけべじゅんこ

ワークライフバランスコンサルタント
プロフィール
1993年、ワークライフバランスの必要性がほとんど認識されていなかった時代に、夫が育児休業を4か月間取得(「育児も男のカイショ―」出版)した経験をもとに、男性の育児休業普及に関する講師活動を行ってきた。
娘や息子夫婦も夫が育児休業を取得し、次世代の子育て観を知る中で、自身の役割は一段落したと考えていた。
しかし、地方創生や地域創生の成功にはジェンダーギャップ解消が不可欠であることに気づき、活動をさらに広げることとなった。
また、女性管理職が依然として少ない背景には、登用する側の上司世代の理解不足も影響していると感じている。
バブル世代やシニア層が持つ古い価値観を変えるには、同じ時代を生きてきた者だからこそできるアプローチがあると考える。
令和の価値観を現役世代が伝えても届きにくい今、「シニアのアップデートはシニアに任せてほしい」という思いで活動している。
テーマ
出身・ゆかりの地
経歴
株式会社東京ソワール経営企画室、虎の門病院職員労働組合、日本医療労働組合に勤務した後、1999年に武部社会保険労務士事務所を開業。
2006年より事務所名をワークライフバランスコンサルティングに改称。
【ジェンダーカードについて】
2024年に開催された全国婦人会館協議会全国大会の分科会「みんなの意識にジェンダーの視点を~ジェンダーカードの可能性~」に参加し、10代から60代まで、性別や職業、生活環境の異なる人々が、限られた時間の中でも活発に対話し、深い学びを得られることを実感した。
このジェンダーカードは、すべての問いかけが「?」で終わっており、多様な意見を引き出しやすく、アサーティブ(相手を尊重しつつ、自分の考えや気持ちを率直に伝える)なコミュニケーションを促進する優れたツールである。
40枚1セットのこのカードは、山形県の男女共同参画県民企画講座の成果物として「ちぇりっぽ(女性=健康Yamagata)」が企画・制作し、普及にあたっては正式な許可を得ている。
主な講演テーマ
地方・地域創生に欠かせない性別役割分担の解消
地方創生に向けた10年の取り組みで、魅力的な施策や予算拡充が行われたにもかかわらず、人口流出は依然として止まっていません。
その大きな要因の一つとして、地方特有のジェンダーギャップによる「地方女子の生きづらさ」が浮き彫りになっています。
本ワークショップでは、ジェンダーカードを活用し、特に若い世代を中心に、女性への理解を深めることを目指します。 ×
令和のコンプライアンスを学ぶ
~シニアのアップデートはシニアにお任せ~
ハラスメントに過敏なあまり、何も言えない社会に窮屈さを感じている人が少なくありません。
20代から40代の若い世代から「今の価値基準」を教えられても、違和感を覚えることがしばしばあります。
昭和の時代を知る立場から、そうした本音に寄り添いながら、価値観の変遷をわかりやすく伝え、意識のアップデートを目指します。
ジェンダーギャップの解消は、まず世代間ギャップの相互理解から始まります。 ×
DEI(ダイバーシティ(多様性)、エクイティ(公平性)、インクルージョン(包括性)の頭文字多様性)への逆風をどうする?
反DEIの動きにより、アファーマティブアクションに対する風向きが変わりつつあります。
本講演では、アクセンチュア、ウォルマート、アマゾン、マクドナルド、グーグルなど、企業の最新事例を紹介しながら、アンコンシャスバイアス(無意識の偏見)への気づきを促します。
しなやかな価値観を持ち、常に意識をアップデートし続けることの重要性を、自戒も込めてお伝えします。 ×
書籍・メディア出演
書籍紹介
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麻布アメフト部員が育つまで ~と、母が見た麻布~
麻布学園の実像を、保護者のリアルな体験を通して描いた唯一の書籍です。
麻布合格を目指すための学習法から、中高6年間の学校生活まで、アメリカンフットボール部で共に過ごした同期11名のエピソードを交えながら紹介しています。
メディア
- 朝日新聞「私の視点」、イクメン特集「17年後の育休効果今も」「ひととき考2」
- 読売新聞「夫をイケダンにしよう」
- 雑誌など多数
書籍
- 『脱・不機嫌な女』(柏書房)
- 『麻布アメフト部員が育つまで ~と、母が見た麻布~』(エール出版社)
講演実績
- 千代田区との共済事業(テーマ「仕事続けるの?やめちゃうの?」)
- 中央労働金庫労働組合女性セミナー
- 和光市給食協会
- 葛飾区ワークライフバランス実践セミナー
- オムロン労働組合
- ANA労働組合
- NHK放送技術研究所
- 日本政策金融公庫
- 富山第一銀行労働組合
- 全法務省労働組合 など
この講師のおすすめポイント
武部純子さんは、ワークライフバランスコンサルタントとして長年にわたり、男女の育児参画やジェンダー平等、多様性推進に取り組んできた専門家です。1993年、まだ男性の育児休業が一般的でなかった時代に、夫が4か月間の育児休業を取得。その体験をもとに、男性の育児参加を啓発する活動をスタートさせました。
自身の家族三世代にわたって育児参加を実践した経験を通じて、次世代の子育て観や価値観の変化をリアルに把握。地方創生・地域活性化においても、ジェンダーギャップの解消が不可欠であると考え、活動の幅を全国に広げています。特に、バブル世代やシニア層の「古い常識」を“同世代”の立場からアップデートする独自のアプローチが注目されています。
講演では、コンプライアンスやダイバーシティ(DEI)、ジェンダー平等を中心に、実体験と理論を交えた分かりやすく説得力のある語り口で多くの企業や自治体から高評価を得ています。
◆ “男性育児のパイオニア”としての先見性と説得力
武部さんは、まだ男性の育児参加が珍しかった1990年代から啓発活動を開始し、現代のワークライフバランスの土台づくりに貢献してきました。その実績は、今もなお説得力を持ち、企業や行政における育児制度のあり方を考える上で貴重な視点を提供してくれます。
◆ シニア世代に響く“価値観のアップデート”講演
「シニアのアップデートはシニアに任せてほしい」というメッセージのもと、上司世代の無意識のジェンダーバイアスや古い働き方意識に対して、同世代の目線で優しく、そして的確に語るスタイルは、多くのシニア層に響き、実際の行動変容を促しています。
◆ 地域創生・ジェンダー視点での社会貢献
地方や地域の活性化には、性別役割分担の解消が鍵になるという視点を持ち、講演では“地域社会における多様性の受け入れ方”を具体的に提案。現場に即した事例も豊富で、地方自治体や地域団体から高く評価されています。
◆ 「ジェンダーカード」を活用した実践的対話支援
山形県の男女共同参画プロジェクトから生まれた「ジェンダーカード」を活用し、幅広い世代が参加できるアサーティブな対話の場を創出。講演やワークショップでは、参加者が自ら気づき、考え、行動につなげる手法を提供しています。
◆ コンプライアンスとダイバーシティの“今”を伝える視点
令和の時代に求められるコンプライアンスとは何か、企業が取り組むべき多様性の尊重とは何かを、最新の社会動向を交えて解説。経営層から現場社員まで幅広い層に向けたメッセージが好評です。
講師の講演料について
講演料は、講演内容・開催場所によって異なるため、非公開としています。
料金の目安については、お気軽にお問い合わせください。