Special 深堀りインタビュー!講師紹介リレー【003 中元英機さん】

講師紹介

中元英機(なかもと ひでき)さん
エスビージャパン株式会社 代表取締役/旅系YouTuber
エスビージャパン株式会社および一飯社団法人トラベルテック協会の代表として、地方創生やインバウンドビジネスに関わる事業を展開しています。兵庫県神戸市出身で、20代の頃から海外に魅了され、アメリカでの留学や現地買い付けなどを経て、個人輸入ビジネスをスタート。その後、出版業界を経て、地域活性化や観光業界における新たなビジネスモデルの構築に成功しました。
現在は、台湾をはじめとする10カ国以上で輸出、プロモーション、マーケティング活動を行い、グローバルに事業を展開しています。これまで訪れた国は41カ国に達し、50歳の誕生日を南極で迎えるという壮大な目標を掲げています。
中元さんは、国内外での豊富な経験を基に、「自分を変えたければ海外に行け」などの著書を執筆。また、地方創生や海外ビジネスをテーマにした講演やセミナーを数多く行い、学校や経済団体、観光業界において高い支持を得ています。
経歴のハイライト
1975年生まれ、兵庫県神戸市出身。
エスビージャパン株式会社および一飯社団法人トラベルテック協会の代表。
20代で渡米し、留学や現地買い付けを行い、個人輸入ビジネスを創業。出版社経営を経て、地方創生・インバウンド関連事業を手掛ける現会社を設立。
コロナ禍の2022年に台湾へ進出し、海外10カ国以上で輸出・プロモーション・マーケティング事業を展開。
訪問した国は41カ国に及び、2年以内に100カ国訪問予定。国内では、全国道の駅スタンプラリー1206カ所制覇、東海道横断、四国遍路88カ所などを挑戦中。
講師としてのおすすめポイント
グローバル視点からの地方創生
中元さんは、国内外での経験を通じて「ローカル×グローバル」の重要性を提唱しています。彼の講演では、地方創生を進めるために、どのようにグローバルな視点を取り入れ、地域資源を最大限に活用するかについて具体的な事例を交えて学べます。地方創生を成功させるためには、単なる地域活性化にとどまらず、世界とのつながりが重要であると実感できる内容です。
海外ビジネスの展開方法
中元さんは、個人輸入から始まり、海外10カ国以上での事業展開を行っています。そのため、彼の講演では「0→1」の海外ビジネス展開方法に関する具体的な戦略やノウハウを学ぶことができます。特に、日本商材をどのようにして世界市場に広めていくかについての考え方は、実際の成功事例を通じて学べる貴重な機会となります。
起業家精神とグローバル思考
中元さんは、自らの経験をもとに「何かを成し遂げるなら起業家になるのが早道」と語り、起業家精神とグローバルな視点を重視しています。講演では、海外でのビジネスの立ち上げ方や英会話スキルの向上方法、そして起業家として成功するためのマインドセットについても触れ、実践的なアドバイスを提供します。
挑戦を続ける精神と実行力
世界41カ国を訪問し、国内でも多くの挑戦を続ける中元さんは、常に新しい目標を掲げて実行し続けています。このような挑戦者の姿勢は、聴衆にとって大きな刺激となり、自己成長へのモチベーションを高めてくれるでしょう。彼の講演を受けることで、自分の目標に向かって一歩踏み出す勇気が湧いてきます。
インタビュー
質問1
地方創生やシティプロモーションのプロフェッショナルとして起業をされ、
現在は旅系YouTuberとしても活躍をされていますが、そのきっかけや経緯などを教えてください。
最初の起業から一貫して旅に関することを行ってきました。最初はタウンガイドを紹介するガイドブック出版社を経営していましたが、2013年に本社を沖縄に移しそこで初めて観光プロモーションに携わりました。プロ野球キャンプ地へのファン誘客、移住定住促進、地域の起業家ネットワーク構築など、色々な業務を担当しました。その中で地域を輝かせる、地域の魅力を作ることに興味が湧き、さらにそれは観光に限らず色々な手法があると学ぶことができました。沖縄だけでなく、色々な地域を見てみたい、色々な地方をプロデュースしてみたいと思い、役所訪問だけでも800市町村、プライベートで訪れた場を入れると合計1500市町村はめぐっていると思います。少子高齢化や自治体消滅など、各地には危機意識も広まっていますが、自分自身で得た知識経験とともに地方をさらに盛り上げる活動をしていきたいです。
YouTubeチャンネルは23年夏に始めました。当初はここまで続けられると思っていませんでした。きっかけはアメリカを全州、車でまわろうと思ったことで、それを映像で記録したいと考えたからです。動画を続けるのは大変ですが、今でも出張のたびについでに町のどこかを撮影したり、毎週2本は公開するようにしています。さらに現在はTikTok、毎日旅のテーマを深堀りするPodcastもスタートさせました。
海外の旅以外にも日本の観光、道の駅スタンプラリーなどの挑戦、地方創生の取材など、色々なテーマを掲げて続けていくつもりです。
質問2
講演やセミナーなどではどのようなテーマでのご依頼が多いでしょうか。
・これからの地方創生に関すること
・海外でのマーケティング、市場動向、進出に関すること
大学、小中校の依頼も増えており、そこでは「起業する」心構えのような話をすることがテーマとして多いです。

質問3
小学生~大学生向けにも講演などをしていらっしゃいますが、
どのようなお話をされるのでしょうか。
「起業家」「独立心を持つ」のような話を求められることが多いです。ぼく自身は一度も就職をしたことがなく、アルバイトの経験は人より多いですが、19歳で初めて個人事業を起業しました。その後、法人では3つの会社を経営、一つは特別清算で倒産も経験しています。
そうした経験から挑戦すること、失敗の本質を考えること、自分を信じぬくことの大切さ・困難さ、そして最近は海外でビジネスをしていますので、海外の若者の考え方、捉え方なども比較して話をするようにしています。
国内で起業するだけでなく、自分の夢を追い求めること、さらにグローバル経験は意外と近くで積むことができるなど、彼らの心に響く話を実体験をもとに話しています。
質問4
中元さんは大人になってから英語を短期間で習得されたとお伺いしましたが、
上達のコツなどあれば教えてください。
コロナ禍が広まった2020年より本格的に英語を勉強しました。自分自身、46歳なので早いスタートではありません。最初はDuolingoという無料アプリ、300単語で英語が話せるなど、簡単なものからスタートしました。
その後、オンライン英会話(非ネイティブプラン)で毎日30分ほど英会話し、それを1年続けました。そのときに無料でついていた「iKnow」というアプリが自分の英語力を伸ばしていきました。基本は単語力がつくアプリなのですが、それを毎日2年間学習し、解説に流れる英会話を音読するシャードイングを繰り返しました。英会話は文法、スピーキング、リスニング、英単語などいくつかの要素に分かれていると思いますが、英単語はiKnowで2万単語ほどを習得し、その際にリスニング・スピーキング(主に発音)を伸ばすことで、圧倒的に英語を聴きとる能力を作ることができました。
英語力を伸ばすために考えたことは、まず何のため学ぶか?いわゆる目標設定です。英語をぺらぺらになりたい、日常会話を話したいというざっくりしたものではなく、自分は1時間の英語の会議を仕切ることができるようになる、を目標に掲げ、iKnowを中心に英単語、シャドーイングを毎日平日3~4時間、途中からはTOEIC受講を目指し、スタサプEnglishに加入し苦手な文法も学ぶようにしました。休日は6時間、それを毎日2年ほど続けました。
今はそこまで時間を取っていませんが、英語ネイティブの方から英語を褒められたり、字幕なしで8割ほどの聞き取りができる、さらにもともとあまり遠慮しないタイプですので、困っている外国人やレストランで横になった外国人旅行者と気軽にコミュニケーションを取り、世界中に仲間が広がっています。
これからの英語の目標は「1時間の講演・スピーチを英語で行う」を目標に、副詞の活用や言い回しのボキャブラリを増やすなどを強めたく、近々、1ヵ月ほどストイックな留学を定期的に繰り返すつもりです。
質問5
旅系YouTuberとしても活躍をされていますが、
印象に残っている国・場所や、エピソードがあれば教えてください。
これまで41ヵ国へ訪れました。あと数年で100ヵ国訪問を目指しています。印象に残った国は子どもの頃から憧れたアメリカです。ルート66と呼ばれる旧国道や列車が数両も連なる光景、気軽にコミュニケーションを取れる都市部の人々、すべてが最高ではないですがあのラフさが自分は好きです。
また、アジア各国を訪れた際に印象的なのは各国、自分が初めて訪れた30年ほど前より、確実に経済が向上しているという点です。どの国の若い人たちもスマホを持ち、TikTokで世界の情報を手にいれ、K-POPのダンスをしていたりする。
途上国は「かわいそう」といったステレオタイプな話ではなく、これからこの国の若者からイノベーションが起こるというシーンをたくさん見てきました。これからのグローバルは特に面白いものとなると感じることが勉強になりました。
トラブルは多く味わっていまして、フィリピンで昏睡強盗に遭い10万円ぐらい被害にあったこと、ジャマイカで石つぶてのようなもので頭を割られそうになったこと、ベリーズで賄賂を求められ出国できなかったことなど、大変な目に遭いますが何があっても臨機応変に対応できるようになりました。

質問6
もう一度行ってみたい国や、これから行ってみたい場所などはありますか?
もう一度行ってみたいのは「みんな知っているようで知らない国」を再訪したいです。まずはツバル、沈む国として有名ですがそれは寄付外交の一面があると学びました。そしてブータン、幸福の国として知られますが、世界の富裕観光客を呼び込むマーケティングの一面があることも感じました。それぞれの国は近代化しており、10年後どのようにアイデンティティが残っているのかを見に行きたいです
これから行ってみたい国はインドから西です。やることは決めていますがオーストラリア一周、アフリカをレンタカーで縦断、モンゴルのゴビ砂漠をオフロードバイクで横断などは25年度中に挑戦する予定です。

質問7
今後はどのようなことを講演等で伝えていきたいとお考えでしょうか。
やはりグローバルと日本の位置づけ、ローカルだけではなくグローカル(グローバル×ローカル)の仕掛けを本気で考えたいです。日本各地もめぐるなかで少子高齢化、地方衰退の危機は確実に感じます。自治体や行政任せでなく、自分たちがその地域で何ができるかを真剣に実行するラストチャンスかもしれません。そうした「自分の考えで動く」ことの大切さをどのようなテーマでもお伝えしたく考えています。
質問8
最後に、これから講演会や研修をご企画される皆さまにメッセージをお願いします。
僕自身が心掛けているのは社会の情勢(マス)の話だけでなく、それを受けてミクロである自分自身が何を感じたかをみなさんに話していきたいです。そのうえで質疑や議論などを活発化させ、日本の各地域が活性していけるような問いを導ければとてもありがたく感じます。
地域、海外など色々な実例をもとに講演を組み立てますので、ぜひこれからの未来の話をしていきましょう。
中元さん、ありがとうございました!
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